未来志向経営者インタビューサイト「新潟社長図鑑」

職人魂が息づく工房 ”作品”の数々を生みだします。【山口 良和氏】

株式会社 ヤマグチ機械

次の一歩へ

熱意の塊の裏にある2代目の思い、、、そして3本柱とは_

「3本柱」_ 機械加工、組立、油圧という3本の柱がある。

当初、前社長は、彫刻でネームプレートや銘板といったものを機械で文字を掘る作業をやっていたが、印刷作業で作るものが多くなり、モノを彫るということが少なくなっていったんです。そこから事業を機械の組み立てメインで転回し、長岡の地域で活躍する工作機械メーカーの力になれることがあるんじゃないかと協力しながら、新たな挑戦へと会社は、変わりました。それと同時に社名も【ヤマグチ彫刻】から【ヤマグチ機械】へと変更したのです。

技術とものづくりへの熱意をもっとたくさんの方と共有し長岡を盛り上げていかなければ。
その裏にあるものは_
【熱意の塊】みんなが協力して何とかしなければいけない!ひとりではできない・限界がある、そういったときに協力するといゆうことが不可欠になると思うんです。
職人さんは、自分の強い考えがある、中には尖った人もいる。その人のいいところを上手にくみ取って、繋いでいく。
いいところを活かせば、みんなともっと協力したらよりいい仕事ができる!これって最強だと思いませんか!!
”集まって・固まって” が一つの「塊」になるんだと_
一人ひとりが熱い想いをもって、機械、部品と向き合っています。
先代の父から受け継いだこの会社、これからも大切に守って、盛り上げていきたいですね。

製品・商品ではない! 作品なんです

わが子のように作品に込める思い

いいものを作りたい一心で、無我夢中で”作品”をつくるのです。
それは、量産でつくるものではなく、部品一つ一つの品物をお客様から注文を受けているので芸術作品を作るような気持ち・イメージで作り上げています。
ただ作るだけではなく、よりよくコストダウンにもなるように、ありとあらゆる試行錯誤しながら”1番いいもの”を完成させていくんですよ。

機械・装置になると、部品とはまた違った想いでわが子のように愛着が沸き、ここから納品されるときは「嫁にいく」って言うんです(笑)逆に、機械の調子が悪くて修理に戻ってくることがあるんですが、そんな時なんかは、「出戻り」ってなるんです。でも、出戻りにならないように嫁としてかわいがってもらえるような機械を作ろうとおもいますね~。
その後も長く使ってもらい、たまに目にしたときには、何年も前に作った機械だけど、まだ元気に動いてくれていたんだなと嬉しくなることもあります。
1台目、2台目とリピートで注文が増え、ときには、「こんなものつくれないか?」と新しい機械の相談もあったりしたときには、ワクワクしながら仕事を受けている自分がいます。
他ではやらない・できないような仕事ができるからこそ、やりがいを感じながら作品を生み出しています。

仕事をした価値があったねと_機械のほうが人間の寿命より遥かにながいですからね(笑)

こういう想いが、最初にお話しした熱意をもってといったことにもつながるのかもしれない。

人財は会社の財産

一人ひとりの価値を大切に

「人財」を大切にしたいからこそ、私たちは、誰もが安心して働ける職場づくりに取り組んでいます。​性別、年齢に関わらず、幅広い層の方が働いています。もちろん、女性の方も設計や、組み立てなど様々のことにチャレンジし活躍しています。

小さい頃は、自宅で父とほとんど一緒にご飯を食べたことがなく、外食が唯一父と食べる時間でした。
その外食は常に従業員の人がいて夜遅くまで働いてくれているみんなのために、夕飯を食べに行くついでに私たちも一緒にという流れでした。
会長が大切にしていたことは、従業員も家族と同じく大切だということ。
その思いを大切に、従業員が働きやすい環境を作っていくのも私の大切な仕事です。なるべくみんながストレスなく働けるように相談や、意見等は私が聞ようにしています。それを受け入れて嚙み砕いてあげたら、従業員同士もやりやすでしょうし、新人に対しても教えられることは、たくさんあると思います。

社内イベントも大切にしています。4月~5月の時期は、お花見を計画していますよ。毎年、幹事さん中心に、お花見や歓送迎会などを計画してくれます。幹事は毎年、持ち回りで担当しています。順番に担当することで、それぞれの個性があって新鮮な雰囲気を楽しめますし、その年の幹事さんの特権で自宅の近くで計画したらタクシー代が浮いたりなんてエピソードもありますね(笑)従業員の皆さんが中心でやってくれるので、出席率も上がりコミュニケーションを深める場にも最適なんです。
普段、あまり話せないことをお酒の場だったら話せるってことありますよね。

社員のみなさんは、会社にとって財産です。そんなみんが働きやすい環境を作るのも、社長の役割なのかな。

大好きなものづくり

好きなことを極めたら_

趣味は、なにかと聞かれると_考えてもやはりモノをつくることになるんです。
自宅にある家電などは、調子が悪いと自分である程度のことは直してしまいます。父も同じく、小さい頃は家にあったおもちゃは壊れてもすぐに直してくれました。
「お前んちの父ちゃんすげなー」って、自慢の父でしたね(笑)
夏休みの課題の工作つくりで、同級生がビックリするようなものを作って学校に提出した!なんてことも(笑)
大好きな趣味が、ついに除雪機までも作ってしまったんです!!会社駐車場の除雪が毎年大変で、自分たちで効率よくできたらと思いついたのが、手作り除雪機です。古くなった車を使用して、縦半分に切ったドラム缶を車のフロントバンパー部分に取り付け、完成させました。毎年、冬は時短にもなるし、大活躍してます!

私の趣味はこれだけでは終わりません。チャレンジはさらに続き_

長岡技術科大学からお誘いを受け、レスキューロボットの制作にまで参加することになりました。
ながおか次世代ロボット産業化機構【Nexis-R】災害対応ロボットの開発へ
遠隔操作による安定した移動性能や、カメラや3Ⅾなど多様なセンサー搭載し情報を正確に把握できる点が大きな強みになっています。

生徒と一緒に開発・制作し、私の経験や知識を活かしつつ、「どこの工程に時間をかけるか」とか、「ここをもっとこうしたほうがいい」など、なんども話し合い、失敗を重ね、その度に失敗から学べことも多く、いつしか成功につながり完成させたときには嬉しかったですね。大学生と一つの目標に向かって、やり遂げたことは、青春でしたね。

ロボカップ日本大会に挑戦し、3度目で見事優勝も果たしました。その後、世界大会にも出場し3位という好成績も残し、私も技大生も、とても貴重な経験ができました。



趣味がここまでの大きな挑戦になるとは_だからモノづくりはやめられないですよね!!!

会社情報

会社名略称. 株式会社 ヤマグチ機械
勤務先名 株式会社 ヤマグチ機械 本社工場/新町工場
本社住所 新潟県長岡市南陽2‐1011‐13
代表者名 代表取締役 山口 良和 様
失敗談・成功談 \失敗談・成功談/
失敗は成功の近道
会社の教育として、失敗して得られることのほうが多いと思っているので、従業員には、わざと失敗をさせてから学ばせて、覚えさせることもあります。それが成功に繋がることならば、失敗を恐れるなと思っています(笑)
1年後〜3年後の目標 レスキューロボは、ワールドロボットサミット2025にも出場予定でいます。多くの方々に知っていただきたい。
新規事業・チャレンジしたいこと \チャレンジしたいこと/
今よりももっともっと新しい機械を作っていきたい。これからの時代AIに頼っていく世の中ではあるが、まだまだ人の手でしかつくれないことも多い。
こんな人に会いたい 自分にないもをもってる人と出会いたいですね。刺激を受けながらより新しいこと、モノに挑戦し、そんな関係を築ける人と仕事ができたらと思います。
事業内容 金属機械加工、樹脂加工、組立、アッセンブリ、油圧装置設計、開発、製造

取材者情報

今回の社長へのインタビュアーのご紹介です。
「話を聞きたい!」からお問い合わせを頂いた場合は運営会社の株式会社採用戦略研究所を通して、各インタビュアー者よりご連絡させて頂きます。

取材者名 採用戦略研究所 土田
住所 新潟県長岡市山田3丁目2-7
電話番号 070‐6433‐5645
事務所HP https://rs-lab.jp

話を聞きたい!